帰省で渓流釣り

日 時

2006年05月上旬(8:30〜14:00)、晴

場 所

鬼怒川水系の小さな支流(栃木県)

釣 果

イワナ(23cm)×1、カワムツ・ハヤなど(5〜20cm)×4

釣行記

帰省で渓流釣り
 広島から岡山に転勤になった木こりとあぐりは、ゴールデウィークを利用して千葉県の実家に里帰りしました。広島から車で里帰りしたときは途中1泊してましたが、岡山からだと早朝発で1日で帰れます。行き帰りとも中央道を使って渋滞を回避できました(写真は中央道の駒ケ岳PAです)。これならゴールデンウィークでも車を使えます。わずかなことでちょっと東京に近くなって嬉しい木こりとあぐりなのでした。東京に住んでた頃によく釣りや温泉、山登りで行っていた日光方面に遊びに行こうということで、今回は千葉発の渓流釣りです。

 東京を離れるときには、もうこの渓流には来る機会がないかもしれないと、いささか感傷的な気分でお別れ釣行に行ったものですが、そんなことはない、わずか2年でまた行くチャンスに恵まれました。人生決して悲観したものではありません(^o^)

なつかしのホームグラウンド
 千葉県内の木こりの実家を朝4時半に出発して、途中いつものように佐野SAで朝食は佐野ラーメン。まあ、ここのラーメンは味が落ちる一方です(^^; 7時半頃現着、日釣り券を購入していつもの入渓点に車を置きます。最近このあたりが渓流釣り場ガイドみたいな本に載ったりしたので、きっと大勢の釣り人がどっと入っているに違いありません。ましてやゴールデンウィーク。あまり釣果は期待できないけれど、でもかつてはホームグラウンドとして通いつめた渓です。釣れなくったっていいんです、この渓を歩ければ、という気分でスタートです。

いきなりトラブル
 いざ実釣! という段になって、あぐりのウェーダーのフェルトがはがれかかっていることがわかりました。広島の渓流釣りのときには木こりのウェーダーの底が同じようにはがれてしまいましたが、今度はあぐりのです。そのとき「長いこと使ってなかった装備は使用前にチェックしとかないと危ないですね」って書いてるくせに、同じミスを繰り返す懲りない二人です。紐で巻いたりテープで止めたりいろいろしてみたのですが、結局だめ。いったんは釣行を明日に延期しようかとも思いましたが、まあ、片方フェルトなしの状態で慎重に歩くということになりました。

やっぱりスレまくり
 入渓点近くの淵のほとりで竿に仕掛けをセットして、餌はブドウ虫を付けて振り込みます。今日はヤマブキが満開です。春の渓流は気持ちがいいですね。2、3投でググっと強いアタリがありました。来たぁ! と思ったらバラシ。もういちど同じコースを流します。しかし反応なし。餌も付け替えて少し筋を変えて何度も仕掛けを流します。全然反応なし。ここの魚はいつもなら2度3度と同じ餌を追ってくるのですが、さすがに今日はスレています。釣り場ガイド恐るべしです。

最初の釣果はカワムツ
 上流に向かって移動しながら、実績のある淵を拾い釣りしていきます。パターンは同じ。最初に1回強くアタって、それをバラすともう二度と反応なし。遠くからポイントを見たときに魚がハネているのが見えても、姿勢を低くしてポイントに近づくともう魚はなりを潜めてしまいます。今日は水の透明度がひときわ高く、魚がこちらの姿にすぐ気付いて警戒してしまうというのも厳しい条件です。ある淵であぐりが「一回やらせて」と言って木こりから竿を受け取って仕掛けを流したら、「かかった!」 すごい。いきなりヒットさせました。

 しかし、上がってきたのはカワムツ。これなら広島の太田川にもいるやつです。本来は西日本の中下流にいる魚で、栃木にいる魚ではなかったらしいのですが、放流魚の稚魚に混じって入ってきたやつのようです。これまでのアタリもこの人たちだったのかなあ。

カワムツ連続
 高巻きを繰り返しながら釣り上って、いよいよ木こり必釣の淵に着きました。よし!絶対釣ったる!ということで木こりは入魂の釣りを展開しますが、やはり今日はアワセが効きません。一回アタっただけでノックアウト。あぐりに交代したらまた、ひとまわりサイズアップした立派なカワムツ君が釣れました。いやー、今日は渓流魚は残ってないのかなあ・・・ ひとりで釣ってるあぐりはご機嫌です。

木こりにやっと釣果が。しかし……
 この渓いちばんの大淵に来て、さてなんとかしなくちゃ。水深があるので長い仕掛けに交換して、慎重に流します。やはり一回だけアタってまたしてもアワセそこねてその後音沙汰なし。やっと小さなアタリにすばやく合わせて釣り上げたらチビのアブラッパヤ。こりゃ今日はだめだワ(^^; しばらく粘ってカワムツを追加して、この大淵もギブアップです。

有終の美
 大淵の流れ込みを高巻きして上流に降りて、対岸に渡渉すると、そろそろ林道に戻る地点です。今日の釣行もそろそろラスト。なんとなくテンション下がり気味の木こりです。しかし、いつもラストに狙う写真の淵は、イワナの実績が高いのです。

 ここは慎重に、手前の筋から攻めて徐々に奥の筋まで丹念に仕掛けを流していきます。最後に一番奥の岩陰をねらおうと、仕掛けを振り込んで、対岸の岩壁に仕掛けをぶつけるようにして岩壁際のたるみにエサを落としました。エサとオモリがポチャンと音を立てて水面を叩いてしまって、あ、失敗したかなと思ったその瞬間! 岩陰からすごい勢いで魚影が白いブドウ虫に突進してくる姿が見えました。次の瞬間、ブドウ虫の白が視界から消えました。来たッ! 一呼吸おいてクっと合わせると、今度はたしかな手ごたえ。乗った!

 結構な引きを見せて上がってきたのは20センチをゆうに超える、このへんではいいサイズのイワナでした。1匹のイワナがこんなに有難かったことはありません。岡山から来たかいがありました(^^;

アフターフィッシング
 林道に上がって駐車場所までテクテク歩いて戻ります。道端にはヤマブキやスミレ、ツクシやタンポポが新緑の風景を彩っています。前回来たときには、「さらば懐かしの渓よ」ってセンチメンタルな気分で一人で歩いた林道を、こんなに短期間のうちにあぐりと二人で再訪できるとは思ってもいませんでした。まあ、ここも釣り人多くなっちゃったからしばらくはいいかな、岡山に帰ったらこんどはいい渓流釣り場を探さなきゃ、あっちのほうが釣れるだろうなどと、能天気なことを考えながら歩きました。

 車に戻って里のファミレスでお昼を食べて、午後は隣の渓流に行きましたが状況は同じ。写真の滝壺ではたいてい何か釣れるのですが、今回はドカンとおおきなアタリがあってアワセ切れしてしまいました。逃がした魚は大きかったに違いありません。

 結局クーラーボックスにはイワナ1匹だけでした。その夜は近くのペンションに泊って、翌日は大雨になってしまったので釣りも観光もあきらめて、佐野のアウトレットモールで買い物して千葉に戻りました。佐野にはアウトレットモールの近くに巨大なイオンショッピングセンターができてました。倉敷のイオンよりでかい!

あぐり

久しぶりの渓流釣りは楽しかったです。カワムツ君でしたが、木こりより早く釣・れ・た・しV(^^)