中津谷渓谷渓流釣り

日 時

2004年08月下旬(06:30〜13:00)、曇りのち晴

場 所

中津谷渓谷(広島県)

釣 果

アマゴ(16〜17cm)×2、チビアマゴ(15cm以下)×6、チビハヤ×たくさん

釣行記

広島移住第一弾!
 広島に移住してきた木こりとあぐりは、引越し荷物がやっとなんとか片付いてきた8月下旬の平日に、渓流釣りに行きました。広島の釣りといえばまず海という感じですが、とりあえず慣れたスタイルの釣りから始めたいし、それより何より、調べてみたら広島の渓流は8/31で禁漁になってしまうということなので、あわてて行くことにしたというわけです。ちなみに解禁は4/1だそうで、関東の渓流よりシーズンが短いですね。

 ネットや地図でいろいろ調べて、自宅の側を流れる太田川のずっと上流、広島市内から1時間くらいのところにある吉和(よしわ)のあたりに行ってみることにしました。太田川の支流の「中津谷渓谷」というところが、景色もよく、有名な渓流釣り場で県外からの釣り客も多いということです。まあ、渓流の有名な釣り場は釣り荒れてるとは思うのですが、何もあてがないのでまずは有名な釣り場で地域の感じをつかもうという計画です。

釣り場まで1時間
 広島市内の自宅を朝5時すぎに車で出発、広島I.C.から山陽道に入り、広島北JCTで中国道に乗り換え、吉和I.C.を降りたのが6時すぎ、インターから5分くらいでもう中津谷渓谷沿いの国道488号線に入りました。すごい、渓流釣りでこんなに早く現着できるなんて、ビバ広島です。

 中津谷渓谷沿いの道は舗装はされているけれど、車のすれ違いができないくらいの狭い道で、しかも片方が崖、もう片方が溝、というようなところもあって、運転はかなり緊張します。朝イチはあまり車は通っていませんでしたが、この道は渓流に沿って行き止まりになる林道ではなく、峠を越えて島根県の匹見町に繋がる国道で、日中はけっこう車が通ります。

 最初の橋のたもとに車を置けるスペースがあったので、橋から川の様子を見てみました。いかにも魚のいそうないい淵が見えます。水はすごい透明度。これだけ水が透明だと、魚も丸見え、魚から人間も丸見えでしょうね。入渓できそうな踏み跡があったので、早速ウェーダーに履きかえて河原に降りてみました。手ごろな淵があります。そそくさと竿に仕掛けをセットして、勇んで広島第一投。2、3回流すとぶるぶると元気な反応があって、「釣れた!」と騒いだら写真のようなチビアマゴちゃんでした。これはリリース。
 仕掛けは道糸ハリス通しの0.2号を5m強のと4m弱のとを、大場所か小場所か、ポイントの状況に合わせて使い分けます。続けて流すと今度はチビハヤ君。なんだかチビしか釣れないじゃないの。移動ーッ!

ポイント探し
 車に戻って、木こりが運転し、あぐりが助手席で川の様子を見ながら「だめ、浅い」「流れが急すぎる」「あ、この辺よさそう」とか言いながら進みます。しかしいいポイントのそばに手ごろな駐車スペースがあまりありません。この渓はチャラ瀬のところが多く、なかなか釣りにくい渓相です。瀬でも丹念に攻めていくのが渓流釣りの本道でしょうが、とかく放流魚は淵に溜まるものです。ところが、釣れ残った魚が潜みそうな大渕も少なく、滝壺などの大場所もありません。まあ、今日は様子見だから淵と駐車スペースの近いところだけ拾い釣りでいくことにしました。

 いくつかのポイントを釣り歩いたのですが、反応は頻繁にあるもののでもチビばかり。「もうシーズンオフ直前だから、チビしか残ってないのかなあ」とか「もしかして、ここの漁協はシーズン全期にわたって放流してないんじゃないかなあ、春に2、3回放流して終わり、みたいな感じなのかなあ」なんていろいろとボヤきながら釣り上っていきました。シブいなあ。

やっと一尾が!
 とあるなんでもない渕でチビを1、2匹釣り上げて「やっぱりここもだめかー」とがっかりしかけたところで、やっと少し重みのあるアタリがあって「お、これはいいかも!」と上げてみたらなんとかキープサイズのアマゴでした。「よかったー! やっと釣れたよー」 今日はこのまま終了かと思っていたので、ボウズのがれの一尾はやっぱり嬉しい。嬉しいというよりボウズ嫌いの木こりとしてはホっとするという感じでしょうか。 青いパーマークに朱点がよく映えて、ひれのフチは朱や黄に染まっています。美しい姿だなあ。

 その後はまたチビばかり。餌竿は1本なのでときどきあぐりに交代しながら釣っていましたが、あぐりもやはりチビハヤ専門です。また、あぐりのリュックにはルアーも一応入っていたので大渕ではちょっと試してみましたが、この谷はルアーの泳げる水面はほとんどありません。

もう一尾追加!
 中津川沿いの国道を上り切って、道が川から離れようとするあたりまで行ってみました。これ以上行くと峠越えで山陰側に入ってしまいます。途中、河原に4WDを入れてデイキャンプみたいなことをしている家族もいました。子供を川で泳がせています。そういえば、太田川のもっと下流のほうでも子供たちが川で泳いでいましたっけ。
 Uターンして引き返し、釣り残したポイントを拾いながら吉和村に戻って行きます。ここでさっきより少し大きいサイズのアマゴを1匹追加して、どうやら二人分の晩飯を確保することができました。

 ここの谷は大場所こそありませんが、景色もよく、可愛い花も咲いていて、なかなかいいところでした。ただ、狭い道で運転に気を遣うのが欠点かな。

お食事ポイント裏情報
 そろそろお腹の空いてきた昼すぎに納竿し、吉和の里に下りました。カーナビのマイクに向かって「近くのファミレスッ!」と叫んだら、なんと16kmも離れた山口県内の場所を出してきました。「10km圏内にファミレスないのかー」ということで、食事場所に困って、裏ワザを使うことにしました。

 吉和には中国道が走っていて近くに吉和SAがあるのですが、インターより山口県寄りにあるので、吉和ICから広島方面に向けて中国道に乗っちゃうとSAには行けません。かと言って広島側にあるPAはトイレだけのところが多くて食事ができる状態ではない。そこで、地図によると吉和小学校のワキの道がSAに繋がっているので、それをどんどんどんどん登っていってみました。たぶんSAの従業員の人たちが通勤に使っている道なのでしょう、やがてサービスエリアのフェンスの外に出ました。数台分の一般車が置ける駐車スペースがあって、そこに車を置いて徒歩で写真のようにサービスエリアに入ることができました。もちろんここから車を高速の中に入れることはできませんが、人間だけなら入れますので、トイレもカフェテリアも売店も使えます。これって使える裏ワザではないでしょうか。

 ここで食事をして午後2時ごろ帰路に就きましたが、なんと3時には自宅に着いていました。重ねがさねビバ広島です。新天地広島での釣り人生活に、まずまず幸先のよいスタートを切れたかな、というところでしょうか。来シーズンはもっと穴場的な、ここに場所を明記できないようなマイナーな渓流釣り場を開拓してみたいと思います。

 ところで、今回の釣行でウェーダーが壊れました。ソールのフェルトが左右ともはがれてしまいました。右足は単なるゴム長になってしまい、左足はかかと以外が全部はがれてしまってガムテープで巻きながらなんとか今日だけはしのぎました。長いこと使ってなかった装備は使用前にチェックしとかないと危ないですね。

あぐり

広島デビューが極小ハヤになってしまった(><)来シーズンはリベンジするぞ!