絶好のボート釣り日和

日 時

2001年11月下旬(7:00am〜12:00) 快晴 無風 小潮

場 所

伊勢町海岸(神奈川県)

釣 果

キス(20cm前後)×2、フグ(18cm)×1、イイダコ×1

釣行記

ベタ凪の絶好の天候
 3連休の初日、木こりとあぐりは三浦半島伊勢町海岸にボート釣りに行きました。そろそろカレイがバカスカ釣れてるんじゃないかと思って。それに2、3日前から波も風もなく、天気予報は100%の快晴。これだけ条件のいい休日は年に何回もありません。酔止薬を1錠飲んで朝4:45出発、高速湾岸線で横浜方面へ。この10月に湾岸線杉田・三溪園間が開通し、都心方面から三浦半島へ行くときに狩場I.C.を回る必要がなくなりました。これは快適です。
 衣笠I.C.そばのエサ屋で岩イソメ、アオイソメと半解凍コマセを買って(ここの半解凍は鹿島のとちがってちゃんと解けてました)、コンビニでおにぎりとお茶買って伊勢町へ。HPも持っているみうらボートに6:30過ぎに到着、海岸に車を停めて仕度して午前7時に岸払いしました。砂浜からの舟出ですが、天候もいいし防波堤があるので乗り降りに波の影響は受けません。これも快適です。天気は天気予報どおり雲ひとつない完璧な快晴でほぼ無風のベタ凪です。

のりヒビの間で
 伊勢町ではこの時期、ノリヒビ(海苔棚)が岸側と沖側に2列に設置されます。その2列の間、ノリヒビのカド付近に潮流を考慮してアンカーを入れました。カド以外の場所にアンカーを入れるとタテ横に伸びたノリヒビの固定ロープにひっかかる確率が高いのです。で、そのカドの安心空間にアンカリングして釣り開始。水深は6mくらいでしょうか。今日は休日とあってのりヒビ周辺には、たくさんのボートが出ています。
 木こりは得意の「ボウズのがれ」(「道具のコツ」参照)と普通のカレイ仕掛けの2本竿、あぐりは強引にサビキとカレイ仕掛けでスタートです。
 天気はいいし、波はないし、ポカポカしてて寒くないし、実に快適なボート釣り……。しかし反応はありません。1時間以上なにもなしの状態。

貝をかぶった……
 木こりがエサの点検にボウズのがれを上げてみると、あれ? なんだかずっしりと重たい。しかし魚の引きはありません。お! 例の「あれ」かな? ってことで、いちおうがっしりとアワセを入れて巻いてみると、上がってきたのは大きな二枚貝でした。これは本物の貝か? それとも例の「あいつ」か? しっかり閉じた貝がらを両手で持ってジワーっと開いて見ると……やっぱし! 「例のあいつ」が出てきました。イイダコです。何年か前に鹿島港で二枚貝が釣れて、開いてみたらタコだったということがありました。


「バぁ!ボクだよ!」
それはものすごいレアケースかと思っていたのですが、タコってハリにかかると手近な二枚貝かぶって隠れる習性があるんですかね? それともいつもシェルターがわりに貝殻持ち歩いてるんでしょうか。面白いなあ。
 この海域ではタコ釣り禁止なのでタコテンヤを投げるわけにはいきませんが、外道で釣れちゃったのはキープしてもいいらしいので、これで文字通りの「ボウズのがれ」。今日はタコ坊主でボウズのがれになりました。

のりヒビ外で良型キス
 しかしその後もアタリはまったくありません。今日は小潮ながら満潮は午前11時台だったと記憶しています。時合が来るとすれば10時から11時くらいか……。このまま時合を待つか、移動か。カレイ釣りは待ちの釣りなのですが、「釣れなかったらとっとと移動」ってのが木こり流。せっかくコマセも持ってきたことだから、のりヒビ地帯を出てもっと沖目の根まわりに行ってみることにしました。今日は少々遠出をしても風や潮流で戻れなくなるようなことはなさそうです。
 しかし、根がみつからない。何度か場所がえしながら釣ってみましたが、どうもアタリがありません。アタリがないままハリスが切れています。フグだな。てことは、若干の根のある地帯ではありそうです。実は「フグキラー」という、ハリのチモト付近のハリスをチューブで覆ってフグに切られにくくした仕掛けも使っていたのですが、一発で切られてます。だめじゃん(^^; そうしているうちにあぐりが実際にフグを釣り上げました。木こりの仕掛けにもぶるぶると反応が出て、上げてみるとハリスが傷だらけ。でもそろそろ時合いかもしれません。
 水深10m超くらいのラインで岩イソメとアオイソメのミックスをさびいていると、ブルブル来ました。糸を十分に送りこんでアワセると、乗りました。ぶるぶると手応えがあります。釣りはやっぱりこれがなきゃねー。来た来た! カレイだ! ……あれ? ちょっと軽いかな? あ、白い……上がってきたのは20センチくらいの丸々と太ったキスです。時計を見ると10:30過ぎ。時合いですね。そのあともう1匹同サイズのキスが釣れて、アタリが止まりました。カレイの顔は見られませんでした。
 回りのボートからも「全然だめだ」「イイダコしか釣れない」「アタリなくてハリス切れてる」などと話す声が聞こえてきて、カレイが釣れている様子はありませんでした。

 その後、堤防付近まで戻って超浅場で小物狙いをしてみたりしたのですが、結局なにも釣れずでした。もうお昼近いから上がろうかということで納竿としました。ボート乗り場に帰る途中、海を覗きこんだら、きれいに澄んだ水で海底がはっきり見えました。「魚いないかなあ」なんて海底をながめながら砂浜に戻りました。
 ボート屋のおばさんの話では、今日は45cmのカレイがあがったそうで、ポラロイドの写真を見せてもらいました。のりヒビの間で釣れたそうです。移動するんじゃなかったかなあ……でも苦手なんだよなー、じっと我慢の「待ち釣り」って(^^;

あれ? 一皿多いぞ
 帰りの横横道路。湾岸線が前線開通したことで狩場I.C.を通らなくなったので、帰りの渋滞を避けることができるようになりました。紅葉した山の斜面がきれいです。
 帰宅して、酔止薬の影響で眠くてしょうがない木こりはちょっと昼寝。晩御飯は、焼き物担当の木こりがタコの串焼きを作って、揚げ物担当のあぐりがキスの天麩羅とアジの刺身を作りました。 ……って、あれ? 釣ったおぼえのない魚が一皿混じってる(^^; そういえば木こりが昼寝してる間にあぐりがスーパーに買い物に行ったみたいで……

 タコの串焼きは、切ったタコを竹串に刺して、熱した焼き網であぶり、醤油・酒・みりん・レモン汁で作ったつけだれをつけながら焼きます。レモンの酸っぱさが効いて、これはおいしいですよ。

あぐり

今日釣れたのはお星様★とフグだけでした。せめてフグの写真撮っとくんだった。最近食べられる魚釣ってません。