「あそび釣り」のための道具のコツ

 ここでは、「あそび釣り」を楽しむためのちょっといいアイテムをまとめてみました。装備を考えるのも釣りの楽しみのひとつです。
 ※このページは2002年に書かれたものです。すでに古い内容もありますが、記念にそのまま置いてあります。

 なんといってもあそび釣りにはこれが不可欠。近所に釣り場があるなら自転車でも徒歩でもいいのですが、あっちこっち行きたいし、重たい荷物を背負って電車釣行するほどの根性もなし……やっぱり車は絶対必要でしょう。
 釣りのときは、高速も走るし、ダートも走ります。特に渓流釣りのときは長距離を運転するうえに釣り場付近では石がゴロゴロの荒れた林道、深いわだちやぬかるみ、水たまりもあります。やっぱりオフロード4駆が欲しいところです。でも、木こりんチはマンションの機械式駐車場なので全高155mmまでしか入れられません。でも最低地上高は200mm欲しい。この条件に合う4駆は、実は探してみるとなかなかなくて、なんとか条件に合った車はというと、三菱のエアトレックか、スバルのレガシィランカスターの2車種しかありません。結局、2002年6月にランカスターを買いました。

クーラーボックス

 大物に縁のない木こりはずっと8リットルの小型クーラーでしたが、さすがに30センチを越えるものが掛かったり、大漁だったりすると困ります。今は倍の16リットルのクーラーを買って使い分けてます。キスや小アジ中心のボート釣りや、渓流釣りなら8リットルでも十分ですが、オールマイティーなのは15〜20リッターくらいでしょう。ただ、クーラーは小さいほうが当然保冷力は強いですから、使い分けるほうが便利です。ただ、大きいほうを持っているときに限って小物ばかり、小さい方を持っていくと大きいのが釣れちゃうのですが……
 それから、「保冷力2倍!」みたいな高級品もありますが、こういうのはやたらと重たいので、根性なしのあそび釣りには向きません。壁の薄いバーゲン品で十分です。保冷材をちょっと多めに入れれば、1日ばっちり冷えます。木こりは保冷材入れすぎてヤマメを冷凍にしちゃったことがあります(^^;
 クーラーはエサ入れが付いてるのが絶対いいですね。イソメ類を使う分だけ小出しにしておけば夏場でも活きのよさを保てます。でもバーゲン品でエサ入れ装備のものは意外に少ないようです。木こりはdaiwaのcoollineというシリーズの16リッターを買いましたが、これはエサ入れが付いてません。でも、これにぴったりフィットするエサ入れ(弁当入れとしても使える)が別売であるのを見つけたので、くみ合わせて使っています。

おざぶ

 釣具屋で売ってる、クーラーボックスの上にベルクロ(マジックテープ)で貼りつける座布団をいつも車に載せてあります。使い道はクーラーにくっつけて使うだけではありません。釣堀でコイ釣るときはたいていイスはビールケースですよね。あれ、直に座るとお尻が痛くなります。また、ボート漕ぐときもマイ座布団を持ってると快適です。冬場は防寒にもなります。ボート屋さんによっては貸してくれますが、そういうところばかりではありませんからね。

 あぐり:マイおざぶ(お尻)はあるものの、本物のおざぶがないとやっぱり痛い。最近、エアクッションを買ったけど、まだ試してません。

干物網

 干物用の干し網。釣具屋で売っています。魚は3段に干せるようになっています。一番下の段の下にもわずかなスペースを取ってもう1枚網が入っていて、虫などにやられないようによく考えられています。虫や犬猫、カラスなどの被害を受けずに清潔に干物が作れます。マンション住まいでも、ベランダに吊るせばOK。これで「一夜干」のウマさを知りました。小さいサイズのならわずか400円ほどで買えます。

ライフジャケット

 ボート釣りには必需品。ボート屋で貸してもくれますが、たいてい「ものすごく汚い」ので自分のを持って行ったほうが気持ちいい。体のサイズにも合ってるし。マイ・ライフジャケットを買うなら、緊急時のためのホイッスルの付いてるタイプか、ホイッスルと入れるポケットが付いてるものがいいと思います。
 これも車に乗せっぱなしです。

ボウズのがれ

 最近よく目にするようになった投げ釣り仕掛け、その名も「ボウズのがれ」。木こりの心をがっちりつかむ魅惑のネーミングですね。胴ヅキの3本バリで一番上にフロートがついてて、道糸が寝ても仕掛けは立つようになっています。普通、胴ヅキを遠投すると仕掛けが底を這ってしまって根がかりが多くなるものですが、フロートはそれなりに効果あるのではないでしょうか。一番下のハリは大きめで底に届くよう長めのハリスがついています。要するに根魚と中層魚を同時に狙うということらしい。
 いまのところ、この仕掛け成績いいです。

タックルケース

 小型釣りバッグにタテにしてきれいに収まるサイズの小型のタックルケース。ここに仕掛け各種からジグから弓ヅノ、オモリまで入れます。ボート釣りをメインに考えれば、道具はコンパクトに1個にまとまっている必要があります。堤防の場合はジェットテンビンとか、そういう大きいパーツがありますからこれ1個というわけにはいきませんが。
 このケースは、フタを開けると小物トレイが2段、階段状に斜めに上がってきます。ケースを閉めると、ひっくり返しても各トレーの中の小物は動きません。これだけよくできてるケースは少なくて、1回壊れて買いなおしたのですが、釣具屋であれこれ見て、結局また同じのを買ってしまいました。

ハリはずし

 魚にハリを呑まれちゃったときに使うハリはずしは必需品です。安いのから高いのまでいろいろありますが、右の写真のハリはずしが機能的には断然おすすめです。他の種類のものもいろいろ使いましたが、これに勝るものはありません。魚が暴れても、かなり奥にはいっちゃってても、このハリはずしなら確実にはずせます。
 ポイントは先っぽの形ですね。いったん通したハリスが絶対はずれない構造になっています。

 あぐり:修行不足であぐりはまだハリはずしはできません。

イソメばさみ

 これはあぐり必携の逸品です。結構有名ですのでご存知の方が多いでしょう。イソメにさわれないあぐりも、これがあれば自分でエサ付けができます。イソメを「はさむ」機能と「切る」機能があります。
 「あそび釣り」はエサ釣りが基本ですから、自分でエサ付けができるかどうかは重要な問題です。

 あぐり:これであなたもイソメちゃんとお友達。

金具付きロープ

 右のように両端にワンタッチ金具のついているロープです。これは3mのものです。ボートの係留にも使えるし、堤防が高くてロープ付きバケツが水面に届かない、といった場合の延長ロープにも使えます。その他、現地で起こるいろいろなアクシデントのときにも役に立ってくれそうです。

カラビナ

 これは登山用具なので登山用品店で購入します。岩登りのときにザイルを結ぶために使う軽いアルミの金具です。ワンタッチでカチャっと輪が開きます。これが1個あると、ロープワークに幅ができます。たとえば、置竿を持って行かれないために尻手ロープをつけるとき、尻手ロープについてる小さな金具では固定できないような、たとえばバッグの肩紐みたいな太いものにもこのカラビナを通せば固定できるようになります。腰から渓流タモとかをぶら下げたいとき、ズボンのベルトに通して使うこともできます。物干しに干物網を吊るすときにも使えます。とにかく1個持っていると、意外なところで「不可能を可能にしてくれる」優れものです。

ハサミ
ペンチ
メゴチバサミ

 ハサミにはガンダマはずし機能がついてるものを愛用してます。渓流で活躍します。また、写真では見えにくいのですが、ハサミに伸縮式のワイヤーリールがつないであります。渓流ではこれを安全ピンでベストにくっつけて、川に落とさないようになっています。ワイヤーリールはフライ用品を置いてある釣具店なら扱っているでしょう。
 釣り用ペンチは口の硬い魚や大物、毒針のある魚のハリをはずすのには必携。
 メゴチバサミは文字通りメゴチをつかむときや毒魚が釣れちゃったときに使います。メゴチを素手でつかむと、水で洗ってもヌルは落ちません。ぬるぬるの手をタオルで拭いてヌルをこそげ落とすしかないのですが、そうすると今度はタオルがべとべとになっちゃいます。ヒイラギも相当きっついヌルヌルです。

携帯電話

 釣りの必携品として携帯電話はみなさんお持ちでしょう。木こりはi-modeなので、釣り宿(ボート屋)の電話番号一覧のページをブックマークに入れてあります。緊急用というだけでなく、予定した釣り場がボート出せない天候のとき、たとえば東伊豆から西伊豆に電話して状況を聞く、といったことができるので実に便利です。リンク集のページに載せてあります。

コンビニ袋

 コンビニやスーパーで買い物をしたときにくれる手付きのビニール袋。これは実に使い道の広い釣りグッズです。折りたたみバケツも帰りは濡れてますからビニールに入れる必要がありますし、クーラーボックスの中でも他の魚と分けたい獲物(ヌルヌルのメゴチとか、逃げ出すタコとか)は別に袋に入れて口をきっちり縛ります。よごれたタオルを持ちかえるときもビニール袋が必要ですし、もちろんゴミ袋としてもコンビニ袋は適しています。1回の釣行で5、6枚あるいはもっと必要になります。
 そうすると買い物のときにもらう袋だけでは足りなくなります。うちの近くのダイエーでは手つきビニール袋をゴミ袋売り場で30枚単位で売っているので、これを利用しています。おすすめです。