梅雨の平地トレーニング

山行日

2003年7月下旬。曇り時々雨。

コース名

自宅マンション外階段(東京都)

ピーク

我が家:50m

山行形態

エレベータ日帰り

山行記

3連休は天候定まらず
 7月19、20、21の3連休に予行テント山行に行くつもりでいたのですが、どうも天候が定まらなくて、結局山行は中止となりました。まあ、こういうときまっとうな登山者なら雨を覚悟で行ったりするのですが、そこは「こだわらない、無理をしない」のあそび釣り精神、……というより雨の中でテント撤収したことのある木こりは、どうもそれが億劫で(^^; どうしても避けたくなってしまいます。やっぱり晴れた気持ちのいい日に歩きたいものです。

 とはいえ、本番登山の予定はだんだん近づいてくるし、このままぶっつけ本番というのも不安です。そこで今日は在宅トレーニングということにしました。

在宅予行
 午後から24時間は完全キャンプ態勢をとります。まずはリビングのフローリングの上にテントを張って、設営の練習。中に銀マットをしいてリッジレストを敷いて、シュラフを出して、寝てみます。口にするのは実際に背負っていく食料だけ。晩御飯はベランダにガスストーブを出してコッヘルで調理します。山でやるのと同じように調理をしてみて、忘れ物がないかどうかチェックします。コッヘルは水洗いせずトレペで拭くだけ。

 リビングルームにガンガン冷房かけて、夜はテントで眠ります。馬鹿みたいでしょ(^^; 八ヶ岳といっても夏山、いきなり行っちゃえばいいじゃないか、そんなに手間かけることはないと思う人もいるかもしれません。生まれてはじめての登山が八ヶ岳だった、という人だってそう珍しくはありませんから、こんなに慎重にしなくてもよさそうなものです。でも、いいんです。手間かけてじわじわやっていくことは、単に慎重だというだけじゃなくて、そのほうが楽しいから。楽しみを長引かせる方法みたいなものです。それに、アホらしいなあ、と思うようなことをやるから「あそび」になるのです。そう。これはあそびであって仕事じゃないんだから、思いっきり遊んだほうがいいのです。

 夜中に何度か目が覚めましたが、そう悪い寝心地ではありませんでした。ただ、これが実際地面に張ると、ちょっとした石の角でもかなりイタいものなんですが。

テントを背負って階段登行
 夜が明けると、アホの夫婦はまたコンロとコッヘルで朝食。そのあとテントの撤収訓練。テントを撤収してしまってから写真を撮っていないことに気づいたので、家の中でテントを張っているアホな写真は残念ながらありません。撤収したテントを含めて全荷物をザックに詰めて、自宅マンションの外階段で大荷物を担ぐ練習です。いやー、われながらアホだ。(^^;

 うちは14階建てのマンションの最上階です。地面からの高度は約50mあります。美濃戸から行者小屋までは標高差600m強、美濃戸口からだと800m以上になります。現在の体力で、約10kgの荷物(テント山行としては軽いほうだけど)を担いでそれだけの標高差を登れるかどうかが問題です。階段を12回登れば600mですが、さすがにこの蒸し暑い中をそんなことできません。2、3回やればいいや。

 ニッカボッカとニッカホースを身につけて登山靴を履いて、荷物を持ってエレベータで1階におります。念のため買ったばかりの相対高度計のハリを0mにあわせます。マンションの住人に会わないことを祈りながら、一歩一歩、14階の我が家を目指して登ります。あぐりはさすがに荷物は担がず、登山靴だけ履いてカメラ係です。

 けっこう担げるじゃないか。フリーズドライ中心の食事でも、スタミナ的には問題な。そう思いながらゆっくりゆっくり登ります。次から次から汗がふき出してきます。頂上に着いて高度計を見たら、ちゃんと50mをさしていました。おー、正確だ! すぐさま下りにかかります。1階まで降りたらまた登ります。3回繰り返したところで全身水をかぶったような汗で、ギブアップ。しかし、この重さの荷物なら、なんとかテント場まで持ち上げられそうな気がしてきました。途中1回だけ、顔見知りの人に会ってしまって、ちょっと恥ずかしかったです(^^;