足守川の小物釣り

日 時

2012年8月中旬(10:00〜12:00)、晴

場 所

足守川中流(岡山県)

釣 果

ハヤ(5cm)×6、ブルーギル(4cm〜16cm)×7

釣行記

お盆の帰省から帰還
 木こりはお盆休みに、一足先に帰省していたあぐりとぴょん吉と東京で合流。もうすぐ5歳になるぴょん吉は自称「恐竜博士」で「電車博士」です。猛暑の中、今日は埼玉の鉄道博物館、明日はスカイツリー、その次は幕張メッセの「恐竜王国」と、強行軍であちこち見て回りました。いわゆる「家庭サービス」ってやつでしょうか。鉄道博物館へ向かう東京大宮間だけE5系「はやぶさ」に乗ったり、大宮駅ではぴょん吉あこがれの寝台特急「カシオペア」の到着を待ち受けたりと、すっかり「鉄ちゃん」です。へとへとになった木こりはぴょん吉たちをあぐりの実家に残して一足先に岡山に帰還。盆休みの残りは岡山でまた独身生活で英気を養うことにしました(^^;

 とはいえ、ぴょん吉を連れて行ける釣り場のリサーチはしたい。このあいだは用水路でまあそこそこの釣り場を見つけたけれど、もうちょっと頻繁にアタリのある、子供が飽きない場所はないかと考えました。そこで思いついたのが、ぴょん吉がまだ1歳のころに親子3人で行ったことのある足守川でした。

足守とのゆかり
 足守は木こりの中学の恩師の故郷です。東京で老人ホームに入っている恩師から、もう自分は両親や親戚の墓参りに行かれないので足守に行くことがあったらお墓の様子を見てきてほしいと言われて、代参というほど正式なものではなく、遊びがてらデジカメを持って墓地の周囲の様子を写真に収めに行ったことがありました。

 そのとき、地元の少年が足守川に立ち込んでルアーをやっている様子などを見ていたのです。何が釣れるのか聞いたら雷魚がいるとのこと。たしかに橋の上から1mくらいの雷魚の魚影が見えました。上がその写真です。

 その恩師も昨年他界されたそうです。生涯独身を通された方なので、もしかしたら足守の墓地にお帰りになっているかもしれません。

浅場ははずれ……
 試し釣りに行ったのは、その恩師の一族の墓地のある、岡山市内の足守川中流域です。のどかな田園風景の中に川が流れて、郷愁を誘う典型的な「日本の風景」という感じです。

 もちろん雷魚を釣るつもりではありません。ウグイでもギルでもいいから、頻繁にアタリのある小物釣りをしたいのです。土手道にちょうどいい駐車スペースがあり、そこからすぐ水際にアクセスできそうな場所を見つけました。廃棄物の不法投棄対策と思われますが、重機を入れて川原のブッシュをきれいに刈り取ってあります。そのおかげで簡単に水際まで行くことができます。川の中を見ると、水深は浅いのですが、小魚が群れになって泳いでいるのも見えます。これならぴょん吉の金魚竿でもいけそうです。

 早速、渓流竿に簡単なウキ釣り仕掛けをセットして練りエサを投入してみました。すると、やや大きめのサイズの魚影が近づいてきたと思ったら、エサのそばまできてあわてて逃げていきます。釣り人が多くてスレているのか、浅いのであちらからも人影が見えていて警戒するのか。ともかく釣れません。竿が届くかぎり遠くに投入したりもしてみましたが、アタリひとつ来ません。子供を連れて来るには条件のいい場所なのに残念です。

橋のたもとでギル入れ食い
 あきらめて少し水深のある場所をさがして移動しました。徒歩橋のたもとから見下ろすといい感じの深場があります。ただ釣り座が水面から2〜3mの高さなので金魚竿というわけにはいきません。まあ、この際、何か釣らないと……

 今度はエサにミミズをつけて、テトラの穴に投入。するとすぐに鋭いアタリがあって、向こうアワセでぎゅんぎゅんと竿を絞り込まれました。あがってきたのは15センチを超えるいいサイズのブルーギルです。繊細な渓流竿だと、これくらいのギルでも大物感があります。ただ、鈎を呑まれてしまいました。ギルはこれが困ります。

 同じ場所でしばらくほぼ入れ食いの状態でギルが釣れ続きました。呑まれないように鈎を大きいサイズの「ヘラスレ」に替えてみたのですが、それでも小さなギルが思いっきり呑み込みます。なんというか「やる気」にあふれすぎているお魚です。

 釣り座は高いし、呑むし、これではぴょん吉にはちょっと難易度高すぎます。また移動することにしました。

やっとギル以外が
 今度は車も通る橋の下です。ここはコンクリートの護岸なので足場はいいものの、釣り座は水面から1.5mくらい、水深があって、これまた子供向けではありません。釣ってみると、超小型サイズのギルに混じって5cmほどの小魚(カワムツの子?)が大きめの鈎に果敢にアタックしてきます。ギルとちがって、鈎がちゃんと口にかかります。

 しかし、やはりギル中心(^^; ギルの「やる気」には誰もかないません。ギルに呑まれない仕掛けや釣り方を研究してみたい気もしますが、とはいえ今のぴょん吉を連れて来られる釣り場ではないのも確か。残念な気持ちが強い釣行になりました。