◆あぐり初参戦
しばらく登山に浮気していて、気がつくと最後に釣りをしてからもう3ヶ月たってしまいました。梅雨が明けたというのに、「梅雨明け十日」もない不順な天候のまま日本列島がいきなり大型の台風に見舞われての翌日、久々のピーカンの晴れの日曜日になりました。お盆だというのに明日は木こりもあぐりも出勤です。遠出するわけにも行かず、さりとてわずかな好天をムダにするのはもったいない、ということで、真夏の定番である横十間川のハゼ釣りに出かけることにしました。釣行記にも2、3回登場している横十間川のハゼ釣りですが、これまでは木こりの単独釣行ばかりで、今回はあぐりが初参加です。天気予報では東京の最高気温はなんと36度! 日焼け止めも白塗りにして、熱射病にならないようにペットボトルのお茶も持っていかなきゃ。
横十間川は錦糸町を流れる川で、木こりたちの家から自転車で20分くらいのところです。台風の翌日ということで状況がわからないので、上州屋にエサを買いに行く前にまずは川の様子を見に行きます。川は増水ぎみでにごりが入っていて、いつものように見釣りができるような状態ではありません。でも釣り人もすでに結構出ています。まあ、いけそうだな。ということで、朝10時に上州屋錦糸町店が開店と同時に飛び込んで仕掛けと青イソメを買い、川沿いに作られている木道の遊歩道をポイントに向かいます。まずは写真の「ティアラ江東」横の本村橋の下あたり、去年も来たポイントで試し釣りをやってみます。川面にはイナの群れも泳いでいます。結構大きなサイズのボラの姿も見えます。
◆いきなり入れ食い状態
3.6〜5.4mの渓流用ズーム竿に中通しオモリの3.6mの脈釣り仕掛けを取り付けて、青イソメを短く切って鈎に通します。足元の遊歩道の影にになっているアタリにポトンと落とすと、いきなりプルプルプルというアタリ。あ、来た、とキュっと合わせたものの乗りません。そうだ、道糸を張るくらいで静止していたほうがいいのだった、と去年の釣行記を思い出してもう一投。こんどは聞きアワセが効いて、早速ボウズのがれです。
ここ、いけそうだ、ここでやろう、ということで、試し釣りした竿をあぐりに渡して、木こりはもう1本、3.0mの渓流竿を用意します。やはり脈釣り仕掛けです。
イソメを投入すると、すぐにアタリが出ました。例によってなかなか乗らないのですが、必ずアタリは出ます。にごりで川底の様子はわかりませんが、ハゼはうようよいるに違いありません。
◆いい調子で釣れ続く2時間半
ハゼのサイズは数センチ程度が中心です。「今日のノルマは一人20匹だからね」そう言って頑張ります。アタリは頻繁にあるものの、とにかく乗せるのが難しい。手元にブルブルっと来たり、竿先をひったくるようにキュキュキュっと引いたりと、アタリはハデに出るのですが、数度に一度くらいしか乗りません。ハデにアワセるよりは、竿先を止めて道糸のテンションで合わせるというくらいが一番うまくいくようです。魚の活性は最高です。たぶんここ2、3日台風の影響であまりエサを口にしていないのでしょう。今日は暑いから日陰にいるかと思っていましたが、足元の日陰よりは水深のある川の中心部のほうで活発なアタリが出ました。同じ場所でアタリが遠のいたら、左右に数m移動すればまた元気なアタリが出ます。とにかく今日は活性が高い。
今日はあぐりと二人なので、小型クーラーボックスも持ってきています。やはりイソメはクーラーに入れておくと傷みにくい。イソメは頭の固い部分が最もエサもちがよく、今日のように入れ食い状態のときはイソメの尻尾のほうではすぐに取られてしまいます。釣果も、すぐにクーラーボックスの中のビニール袋に放り込みます。
いつもは通りがかりの人が何かしら声をかけてくるのですが、今日は一度も話しかけられることがありませんでした。暑さのせいか、それとも、いつもの単独行ではないので声がかけにくいのでしょうかね。
◆花火見ながら唐揚げ
「暑い」「氷水が飲みたい」などといいながら自転車をこいで汗だくで帰宅。帰ってハゼの数を数えてみると、ちょうど50匹でした。ほんのご近所のちょい釣りでこれだけ釣れれば十分でしょう。ビールのおつまみ2人分には余りある大漁でした。いつものとおり木こりがサバいてあぐりが揚げます。
今夜はちょうど東京湾大煙火祭です。木こりンちのリビングからお台場の花火がマンション越しにウエのほうだけ見えます。台風の翌日で空気が澄んでいたのでしょう、夏場にはほとんど見えない富士山の姿も夕闇にうっすらと見えています。富士山と花火の両方が一度に見えるのはものすごく珍しい光景なので、写真に撮りました。右端が富士山で、2つ並んでいるタワーマンションの足元あたりが、今日の釣り場です。
ハゼ食べながらビールを飲んで花火見物……。都内の生活も捨てたものではないと実感する瞬間です。
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