ゴールデンウィークの温泉釣り旅

日 時

2003年5月上旬(10:00〜14:30)、晴れ

場 所

鬼怒川水系の小さな支流(栃木県)

釣 果

ヤマメ(15〜17cm)×3、ハヤ(15〜18cm)×10くらい

釣行記

温泉と釣り旅行
 ゴールデンウィークの谷間の平日に休みが取れたので、木こりとあぐりは奥日光に一泊旅行にでかけました。10年以上前に木こりが泊まったことのある湯元温泉の板屋に泊まりに行くのが主目的です。木こりの記憶では、露天風呂がすごく心地よく、会席コース料理がすごく美味しかったので、ぜひあぐりを連れて行きたいと思ったのです。1日目は天気が悪かったので、朝ゆっくり出発して最近佐野にできたアウトレットモールで買い物、そのまま奥日光入りしてゆっくり温泉につかり、翌日渓流釣りというコースです。奥日光はまだところどころに雪が残る早春の風情でした。

雨の初日はアウトレット
 佐野インターを降りると佐野プレミアムアウトレットまでは5分の距離です。しかし雨の平日だというのに早速の渋滞。20分くらいかけてやっと駐車場に入れました。朝10:30くらい。広大な駐車場はまだほとんど空車状態なのですが、入り口の誘導が悪いのか、それでも駐車場渋滞が起こっています。

 木こりもあぐりも靴を中心に見て回りましたが、気に入ったものがあってもサイズがないことが多くて苦労しました。靴というのはサイズがシビアだからアウトレットでさがすのは大変です。

 昼過ぎまでここで遊んで、いつもはSAで食べる佐野ラーメンを市内の専門店で食べました。青竹打ちの手打ち麺とすっきり鶏ガラスープが特徴の佐野ラーメンですが、木こりたちが入った店は、スープはしょっぱすぎ、太さがあまりにもまばらな手打ち麺は細いところはゆですぎで、少々「はずれ」だったかもしれません。実は帰りに佐野SA上り側で佐野ラーメンを食べたのですが、正直言ってSAのほうが美味しかった(^^; 写真はその佐野SAの佐野ラーメンです。

解禁直前の奥日光
 奥日光に着いたのは午後4時ごろ、雨はもうあがっています。明日は5月1日で湯の湖、湯川の解禁日です。湖畔の駐車スペースにテントを張っている人たちもいます。木こりたちはこの解禁を狙ってきたわけではありません。解禁日は混んでしょうがないので、敬遠しています。

 宿にチェックインして湯の湖の周囲を散歩しました。木々はまだ芽吹いておらず周囲は枯色に包まれています。ハイキングコースにはまだところどころ雪が残っていました。

 湖の岸には点々とクーラーボックスが置かれています。最初は忘れ物かと思ったのですが、どうやら明日の解禁のための場所取りのようです。「ここに二人入ります」などと書いた札を木にぶら下げてあったりします。宿泊先と氏名も明記してあります。なんだか、マナーがいいような悪いような……こういうの、漁協で認めてるのかなあ。中には、釣り座への通り道にヒモを張って通せんぼしてあるところもありました。なんか大変だなあ。……大変というか、なんか必死だなあ。事の善悪はともかく、ひとつだけはっきりしているのは、木こりはこういう場所取り合戦の仲間入りをする気はない、ということです。

露天風呂に猿出現!
 宿に戻って露天風呂につかっていると、目の前の斜面でガサガサと音がして、茶褐色の獣の姿が目に入りました。「あ、猿だ!」2、3匹で木の芽を食べているようです。いろは坂や渓流筋で猿を見たことはありましたが、露天風呂につかりながら、しかもこんな至近距離で猿を見るのは初めてです。動物好きの木こりはすっかり感激してしまいました。野生の動物をながめながら露天風呂に入れるとは、これこそ「極楽ごくらく」です。あぐりも女湯の露天風呂で猿を見たと言っていました。

 翌朝5時、解禁を知らせる花火が鳴ったらしいのですが、木こりはぐっすり寝てたので気づきませんでした。起きると窓の外はうっすらと雪化粧。どうやら昨晩雪が降ったようです。5月に雪が降るんですね。奥日光は。
 宿をチェックアウトして、湯の湖の様子を見に行きました。今日はうってかわってすばらしい五月晴れです。レストハウス前の岸には2mおきに釣り人が立ち、兎島周辺の湖面にはボートがぎっしり並んでいます。人ごみが苦手な木こりとあぐりは、解禁の喧騒を横目に早速いろは坂を下り、いつもの鬼怒川支流に向かいました。解禁をわざわざ避ける釣り師ってのは、やっぱりかなり変わってるかなあ(^^;

ここから本題
 釣り場に着いたのはもう10時くらいになっていたでしょうか。いつもの小渓流は人も少なくおちついた雰囲気です。新緑が目に痛いほどでした。ここは大釣りすることもなく、大物がいるわけでもなく、でも、渓流の美しさと心地よさをゆったりと味わうことができます。

 今日は、林道を移動しながらの拾い釣りではなく、入渓点からしばらく川通しに遡上して上流で林道に戻って林道を歩いて車に戻る計画です。釣りの効率は悪いのですが、せっかくの新緑の季節ですから、ハイキング的楽しみを優先したのです。今日は水量もかなり少なく渡渉が楽そうなので、その意味でも沢登りハイキングには好適です。

 入渓点近くの写真の淵では、早速ハヤ(カワムツ)が来て、しばらくネバったらヤマメも出ました。前回の教訓で「アタリがあったら道糸を張る程度」のアワセできれいにハリが口にかかって来ました。サイズも15、6センチと小さいのでリリース。今日の仕掛けは道糸ハリス通しの0.15号、ハリはカッパ極小4号です。おニューの5.3mズーム竿に仕掛け全長は3.6m程度とかなり短くしてあります。

渓流ハイキング
 浅瀬の渡渉を繰り返し、時折高巻きもしながら上流に釣り上っていきます。ところどころヤマブキやヤシオツツジも咲いていて、本当にいい季節です。釣れる魚はハヤ(カワムツ)が主体で、ヤマメはポツリポツリ、しかもサイズは今ひとつです。
 でも、今日はそんなことよりも気持ちのいい渓流の風景の中に身を置くこと自体がうれしいという心境でした。今日の釣りのテーマは「鈎をきれいに口にかけてきれいにリリース」です。キャッチ&イート派の木こりとしては珍しいことです。まあ、サイズが小さいってこともあるのですが(^^;

 あぐりがリュックに背負っていたおにぎりを河原で食べて納竿。上流の入渓点から林道に登り、テクテク歩いてまで戻って「疲れたー!」と近くのファミレスでパフェをむさぼり食ったのでした。

あぐり

久しぶりに緑の中での釣りでした。やっぱり気持ちい〜!!