東伊豆網代のボート釣り、けっこう大漁!?

日 時

2002年9月中旬(06:30〜13:30)晴れ時々曇り

場 所

網代湾(静岡県都)

釣 果

ツムブリ(20〜27cm)×7、カワハギ(16〜18cm)×3、ウスバハギ(20cm)×1、カイワリ(17cm)×1、ヒメジ(18cm)×1、イシダイの幼魚(12〜16cm)×2、その他ソウシハギ(40cm)×1、サバフグ(25〜30cm)×イヤってほど

釣行記

日帰り単独行
 今日は木こりだけ仕事が休みなので、ひとりで網代にボート釣りに行くことにしました。青物の引きを楽しみたいと思って、前日にあちこちのボート店に電話して状況を聞いてみたのですが、どうも今年はイナダなどの回りがイマイチの様子で、連日釣れてるみたいな話はありません。まあ、そこで日帰り圏内でカタいところということで網代に行くことにしました。

 満潮が朝8:30ごろ、干潮は午後2時ごろです。朝、3:30に東京を立って首都高速から東名へ、海老名S.A.で山菜そばをすすって小田原厚木道路から伊豆に入ります。小田原のエサ屋でコマセ2つとイソメを買いました。エサは他には、常温保存可能なパック入りコマセと冷凍のオキアミとアサリの小さなパックを持参しています。これだけあればいろんな釣りが可能です。ボートは状況に応じていろんな仕掛け、いろんな釣り方を気ままに試せるのが楽しみですから、エサも種類がいろいろあったほうがいいですね。網代現着6:15くらい。支度を整えて内田丸から出船です。

定置網に係留で楽々
 去年の利助丸はアンカーを打って釣るタイプだったのですが、ここは深いのでアンカーの上げ下ろしが大変でした。今回の内田丸のボートはアンカーが乗っていません。代わりに係留ロープがついています。「どこに繋いでいいの?」と聞くと、定置網に係留していいとのこと。一番先端のブイのところがいい、水深は40mとのことでした。最近釣れているのはカワハギにカイワリということで青物は今年はまだあまり釣れていないということでした。

 6:30頃、和田木港から漕ぎ出して、ものの5分で定置網先端に到着。今日は微風のベタ凪です。まさにボート日和。先端のブイにロープを結んで、まず記念撮影、それからもう起きてるはずのあぐりに電話をしました。金沢八景で強風にヘトヘトになったことがあったものだから、あぐりは「夕方から雨だっていうし、風が強くなったら早めに上がってよ」とちょっと心配モード。木こりは、まあ1、2時間で青物バホバホ釣って早上がりで日帰り温泉でも寄って、くらいに考えてました(^^;

 そのへんのブイにはカモメが1羽ずつとまっています。木こりを見て、周囲に何羽かカモメがあつまって来て、水面に浮かんでまっすぐ木こりの方を見て「ぐえー」とか悪い声で鳴いています。きっと、いらない魚を投げてやる釣り人がいるのでしょう。「魚くれぇ!」とでも言っているのでしょう。「はいはい、ちょっと待っとき。今釣ってやるから」ギャラリーの期待に応えるべく、木こりの士気も盛り上がります。

買ったばかりの「大物」タックルで
 コマセがまだ解けないので、まずはパック入りコマセを出してサビキです。実はこの間、上州屋のセールで錘負荷15〜20号の中通し船竿2.1m定価14,500円がなんと1,980円になってたので(^^; 早速買いました。これまでいわゆるパックロッドと10号キス竿しか持っていなかったので、青物とのやりとりや水深の深いところでの釣り、ハモノ狙いなどに使えるしっかりした竿が欲しかったのです。それにキャスティングで、これもセール品の2,800円の両軸リールと1,500円のPEライン2号(メータロック)を買って、総額7,000円弱で木こり版「大物釣りタックル」の完成です。サブマリン型のコマセカゴとサビキ仕掛けの下には、木こりがめったに使わない20号の錘を付けました。サビキには鈎1本おきにオキアミやアサリをつけてあります。どぶん、と投入すると、どんどんどんどん糸が出て行きます。メータロックは糸の色が10mごとに変わり、1mごとに白い目印が入っています。それがちょうど4色出たところで止まりました。たしかにジャスト40mです。こんな深いところで釣りをするのは初めてです。

 底付近でコマセを振って少し巻き上げます。ゴツゴツっというアタリが来ました。でも、魚は乗りません。またコマセを振って巻き上げます。すぐにアタリはあるものの乗りません。仕掛けを巻き上げてみると、ハリスがぶちぶち切られています。大物か?! それともフグか。太ハリスのサビキに替えてみても、やはりハリスが切られます。こりゃフグだ。そんなことをやってるうちに、やっと一匹かかったらしくキュンキュンと仕掛けを引っ張って上がってきたのが上の写真のカワハギです。肝アエ大好きな木こりは大喜びのボウズのがれです。続いて写真のカイワリが来ました。ボート屋で教わったとおりの釣果です(^^; 中通し竿は初めて使いましたが、ガイドがないので仕掛けが引っかかったり、ミチイトがからんだりしないので非常に使い勝手がいいですね。

仕掛けを追ってくる魚たち
 最初は底近くで釣っていたのですが、仕掛けを巻き上げてくると、それに追いすがって水面まで上がってくる魚の一団がいます。見ると、カワハギの仲間、メジナ、イシダイです。20cm以下のやつばかりですが、中にその倍くらいの大きなハギの仲間も見えます。サビキにエサをつけて水中に落としてコマセカゴにコマセを詰めていると、もうこいつらが付けエサをきれいにちゅぱちゅぱやってしまっています。コマセを詰め終わって投入の直前まで、仕掛けを水中に垂らせません。まさに「エサ取り」というやつですね。

 そこで、いっそのこと、と思ってコマセを指でつまんで水面に撒いて、集まってきたところにアサリを付けたカワハギ仕掛けをただよわせてみました。すぐにイシダイやカワハギが寄ってきて、つついて食べます。でも鈎がかりはしません。全然しません。そこで、「これは鈎ごと呑ませるしかないな」と思って、細いキスしかけにアサリを付けて、針先も隠してコマセの中に投入したところ、水面近くでいきなりかかったのが、写真の「ソウシハギ」です。ウスバハギの化け物みたいなやつで、40cmもありました。ソウシハギという名前は帰宅後に外道図鑑のページで知りました。釣ったときには、なんだかとにかく気持ち悪くて、でも大物だし、カワハギの仲間だから食べられるだろうし、どうしようかなと思ってしばらく考えて、やっぱりあまりにも不気味なので海に帰ってもらいました。この外道図鑑というページ、八丈島の神港つり具のページの一部ですが、コメントも面白いし参考になりますよ。早速リンク集にも加えました。

 このキス仕掛け水面釣法で、カワハギを3匹、写真のウスバハギを1匹、イシダイの子を2匹釣りました。イシダイも釣ったときには本当にイシダイがどうか自信がなかったのですが、帰ってきてボート釣りの本で調べたら、よく似た「オヤビッチャ」ではなく確かにイシダイのようでした。

 こう書いていると、いかにも順調に釣れていたみたいですが、実際にはカワハギやフグに仕掛けをぶちぶち切られて、持って行った仕掛けがどんどんなくなっていったのです。そうこうしているうちに、水深10mくらいのところに置き竿していた吹流し仕掛けの竿先の鈴がチリンと鳴ってそのまま水中に突っ込んでいます。待望の青物系のアタリが来ました!

 続きは後編で。

後半へつづく