山中湖で奇跡のビッグバス!

日 時

2002年6月上旬(8:00〜13:00) 晴れ

場 所

山中湖(山梨県)

釣 果

ブラックバス(55cm)×1

釣行記

初めての山中湖バス釣り
 木こりとあぐりは1泊の予定で富士五湖方面に遊びに出かけました。初日は山中湖でボート釣りの予定です。あぐりは今度こそルアーで魚を釣るぞという勢いですが、木こりはやっぱり「おさえの切り札」りんたろうミミズを1パック買ってあります。
 東京発は頑張って早起きして5:00ごろ、まあ、前日仕事があると、これくらいが限界かなあ。山中湖では5時から8時が一番釣れるって話ですが、とてもその時間に現地に行くのはシンドい。まあ、このへんが遊び釣りで・・・
 現地到着は7:30くらい。もうたくさんのバサーがボートを出しています。旭ヶ丘周辺にしようか、平野周辺にしようか、しばらく様子を見ましたが平野周辺はヘラ師のボートがやたら多くて、結局旭ヶ丘周辺でボートを借りることにしました。いわゆる「バス・フィッシング」というのはやったことがない木こり達ですが、今日はバサーの真似事をやってみようというわけです。

初めてのフットターボ
 木こりはひとつ楽しみにしていたことがありました。それは、山中湖には「フットターボ」という貸しボートがあるのです。これはバスボートのように「椅子」がついてて、高い姿勢で竿を振ることができます。そして、その椅子の足元には自転車のペダルがついてて、これを漕いで進むのです。船舶免許は持ってないのでエレキ付きボートは借りられませんが、フットターボなら手漕ぎボートより楽そうです。1日5,500円とちょっと高めですが、いちど体験してみたかったのです。ちなみに遊漁券は一人520円です。
 実物を見ると、ローボートよりは船内も広いし、快適そうです。早速乗り込んで出発! 足でぎこぎこ漕ぐと、ローボートより楽にスピードが出ます。こりゃいいや。と思ったのもつかのま、普段の運動不足がたたって、すぐイキが切れてきます。頑張って漕いじゃったので、結局かなり疲れました。ローボートとどっちが楽だったんだろう……

ワームでバラし
 ルアーは沖縄のときに買ったミノーや渓流用のスプーンやスピナーが主体で、バス用って感じのはあまりありません。小型のスピナーベイトくらいでしょうか。あとはワーム類です。これもどっちかというとカサゴとかを狙いそうなやつが多くて、どうもやはりバスフィッシングって感じではありません。まあ、ギルくらいは釣れるだろうということで、始めました。しかし、山中湖はストラクチャーらしいものがほとんどなくて、ウィードもあまり見当たらず、どこをポイントにしていいのかイメージがつかめません。1時間ほどうろうろして、やっと浅場の水中にウィードエリアを発見しました。ここなら魚がいそうだ。木こりもあぐりも思い思いのルアーを投げます。
 木こりがミミズ似のワームを小さい軽いシンカーでアンダーショットリグにして、ウィードの上を引いていると、ブルブルっと来ました。「来た!」軽くあわせると、手ごたえあり。「かかった!」とリーリングに入ると水面近くに緑色の魚体が見えます。30cm弱くらいのバスです。お! バスがかかった! と思ったのもつかの間、すぐにハズれて逃げられてしまいました。アワセが軽すぎたかもしれません。ウィードに引っかからないように針先をワームにもぐらせていたので、強くアワセないとしっかり鈎がかりしないようです。

奇跡の大物!
 これこそまさに「痛恨のバラシ」というやつで、今日のバイトはこれが最初で最後じゃないかと木こりは思いました。そこで「やっぱり」の最終兵器の登場です。4.5mの渓流竿に0.8号ミチイト、鈎はヘラスレの6号、エサは「りんたろうミミズ」を2匹チョンがけにして立ちウキ釣りの仕掛けを投入。ウキ下は1mくらいです……って、バスフィッシングに「ウキ下」とかいう言葉が出てきちゃいけませんが(^o^;
 ウキ釣り仕掛けはそのまま置き竿にしてルアーも投げます……って、バスフィッシングに「置き竿」とかいう言葉が出てきちゃいけませんが(^o^;

 しかし! しばらくしてこの置き竿をふと見ると、みごとにウキが消しこんでいるではありませんか。「あ! かかった!」って竿を上げてみると、全然動きません。「あ、根がかりしちゃったよ」あぐりにそう言って、竿を上げたり下げたりしていると、おや、根かと思ったら少し動きます。「倒木でも釣っちゃったかな」そう思ってなおも引っ張ると、ぐんぐーん、というものすごい力でアッチからも引っ張ります。「魚だ!」このときは多分コイだと思いました。ミチイト、ハリスともに0.8号なので、無理はできません。慎重にやりとりして、水面に上がってきた魚体を見てびっくり。バスです。それもデカい。ガバ、っとスズキ目特有のエラ洗い、「切れるなよー」と祈るような気持ち。あぐりに「タモ用意して!」といって慎重に寄せてきますが、なかなかタモに収まりません。あぐりからタモを受け取って、やっとおとなしくなったところをすくい取ります。「わ、タモに入らない」網代のボート釣りでかかった去年のイナダよりも大きい。タモに頭しか入りません。それでもなんとかボートに上げました。

 よく見ると、口に木こりの仕掛けの鈎とは違うでっかいワームの鈎がかかっています。どうやら前に釣った釣り人がラインブレイクさせちゃったみたいです。かわいそうに。

 大きさは約55cm、コイ以外でこんなデカいのを釣ったことはありません。今年のビッグサイズ賞は間違いありません。時間は午前9時半過ぎ。富士山をバックに記念写真をバシバシ撮りました。口からワームがたれさがっているので、写真だけ見るといかにも木こりがワームで釣ったみたいですが、実際はミミズの獲物です。スレ鈎はすぐに取れましたが、ワームの鈎はがっちり食い込んでいてなかなか取れません。ペンチではずしてリリースしてやりました。

 今日はもうこれで満足。これ以外はギル1匹かかりませんでしたが、でも、このバスはたぶん木こりの釣り人生の中で最大のバスとなることでしょう。ね? 生きエサは釣れるでしょ?
バスのエサ釣りを誇らしげに書いてるHPは珍しいと、われながら思います。でも、いいんです、釣れれば楽し! スレ鈎でエラ洗いをかわしただけでもエラいのではないかと自分では思います。それにまあ、バス君だってミミズ食った上にワームの鈎はずしてもらえてかえってラッキーって感じでしょう。

河口湖ハーブ館のラベンダーソフト
 釣りを終えて、湖畔にある欧風家庭料理の店「マ・メゾン」で昼食。「マ・メゾン」は小平にも店があって、以前、木こりはそのすぐそばに住んでいたことがあるのでよく知っているのです。そのあと、あぐりのリクエストで「クリスマスの森ミュージアム」とかいうところを見物して、それから河口湖へ向かいます。木こりはフットターボの漕ぎ疲れ(^^;で助手席でグースカ寝てしまいましたが、あぐりが運転して渋滞の中を「河口湖ハーブ館」に到着。ラベンダーソフトを食べました。木こりはラベンダーソフトの大ファンで、富士五湖方面に来たときは必ず寄ります。 どういうわけかラベンダーソフトは東京では食べられません。関東圏では熱海ハーブ園、玉原ラベンダーパークなどかなり東京から離れないとありつけません。多分、都条例で製造販売が禁止されているのに違いありません。
 ←こんなやつです。ほんのり紫色なのが写真でわかるでしょうか。ラベンダーの香りがたまりません。
 ハーブ館の隣は山中湖町役場で、ちょうど屋上から巨大なカメルーンの旗が下げられていました。写真は湖越しに宿の部屋から撮ったものです。旗の大きさが見えるでしょうか。

テルミン装備の宿
 宿泊は川口湖畔の「ウインレイクヒルホテル」です。予約はまたしても直前(前々日の夜)で、今度はイサイズじゃらんのページを使いました。ツアーは窓口に行きますが、宿泊のみの予約ならオンラインに限りますね。
 まっとうなホテルですが、面白かったのは、ロビーに「テルミン」が置いてあって自由に弾いていいのです。テルミンとは1920年にテルミン博士によって発明された電子楽器の元祖で、なんというか、お通じがついちゃいそうなほどめちゃめちゃポルタメントな(^^;情けない音がします。二人でしばらくぴーぴゅーと変な音を出して遊びました。木こりは「夏が来れば思い出すぅ〜、遥かな尾瀬ぇ〜」というのを演奏したつもりだったのですが、あぐりいわく「そういわれればそんな気もする」(^^;

翌日は
 二日目は宿のすぐ隣のロープウェイ乗り場から「かちかち山」に登って富士山を眺めました。天気もよくて大きな富士の姿が上から下まで完全に見えました。
 そのあとは「オルゴールの森美術館」で珍しいコンサートオルゴールの演奏や弦楽四重奏の生演奏、カフェでのんびりお茶とアイスクリーム、仕掛け噴水などを楽しんで帰ってきました。オルゴール館は今、あちこちにできていますが、ここのは庭園が広くてきれいなのでおすすめです。小さな子供が池の白鳥に向かって思いっきり「アヒルさーん!」と呼びかけていたのがオモロかった。
 カフェから見た仕掛け噴水の動画です。WMVファイルが再生できる方はご覧ください。約230KBあります。

あぐり

木こりが釣った魚は、ホントにすごかった!大騒ぎをしてしまった。次回はあぐりも絶対釣るぞ!(ルアーでね(^^;)