鬼怒川支流の渓流釣り

日 時

2002年5月上旬(7:00〜11:30) 曇りのち時々晴れ

場 所

鬼怒川の小さな支流(栃木県)

釣 果

イワナ×2、ヤマメ×1、ウグイ・アブラハヤ多数

釣行記

初夏の渓流釣り
 木こりとあぐりはゴールデンウィーク中の平日に1泊の予定で栃木県北方面に渓流釣りに行きました。宿泊は塩原温泉の温泉ホテルです。急に思い立ったので3日ほど前に旅の窓口で空室のある宿を検索してオンライン予約しました。GW中でも平日泊なら直前予約もできるんですね。しかもホテルで1泊2食付8800円とはお得です(^o^)

 早朝4:00ごろに東京をたって、ときおり雨の振る東北道を栃木へ向かいます。途中、佐野S.A.でいつもの「佐野ラーメン」を食べて(ちょっと味落ちてたぞ)6:30過ぎに現地到着。運のいいことに雨はあがっています。林道にも釣り人の車はまだほとんど見えません。さすがに雨模様の平日です。林道に車を置いてウェーダーを履いて、木こりは渓流のときしか使わないフィッシングベスト、あぐりはルアーボックスを忍ばせたデイパックを背負って急斜面を渓に降りていきます。「今日は釣れるかな」この瞬間が一番どきどきします。

 この渓は木こりが以前、年間券を買ってまで通った場所で、いわば渓流釣りのホームグラウンド。淵のひとつひとつまで詳細に把握しています。今日はやや渇水ぎみ、水も澄んでいてやや釣りにくそうです。最初は、入渓点近くにある、岩盤が川を両側から締め付けるボトルネック状の深場からスタートです。この峪は川虫があまり採れないので、用意のブドウ虫を流します。2〜3投するうちに早速ブルブルとアタリがありました。やった! ……と思ったら、アブラッパヤでした。木こりが渓流を始めた10数年前は、このあたりにはハヤ・ウグイの類は上って来なかったのですが、川が富栄養化しているのでしょうか、最近はかなり上流でもハヤ・ウグイがかかるようになってしまいました。ちょっと残念ですが、でもまあ、ボウズのがれ(^^;

本命ゲット!
 本命が来たのは入渓点からちょっと上流のなんでもない小淵。フチのトロ場を流していてその下の浅瀬まで仕掛けが流れてちょっとした岩のムコウ側でフっと目印が止まったと思ったら、手元にガクガクと大きなアタリが来ました。20センチちょいのイワナです。いわゆる「塩焼きサイズ」ですね。「もー、今日はこれで満足!」

 ところで、「あそび釣り」を標榜する木こりも、渓流のときはちょっと本気モードです。仕掛けは鮎用の0.15号前後の蜘蛛の糸ぐらいの極細糸の「通し仕掛け」で、極小ガン玉を使ったナチュラルドリフト釣法(のまねごと)です。太糸大オモリで石裏にエサを止めてイワナを狙う地元のおじさんなんかが多い渓なので、わざとそれと全く違うやり方で釣ることにしています。この方法でこれまでも、先行者が去った直後の淵で何度も釣っています。渓流釣りは「魚とのかけひき」よりも「他の釣り人とのかけひき」の部分が大きい釣りです。特に人の多い関東の渓では、先行者の背中を見ながら釣ることも珍しくありません。釣り方を変えたり、仕掛けを変えたり、エサを変えたり、なにかしら先行者と違う釣りをすることで、場荒れした川でも魚の顔を見ることができます。

高巻きして
 ここからいったん対岸に渡って高巻きしてやや下流に降ります。両手両足を使う急斜面の登り降りですが、山歩きの好きなあぐりは元気についてきます。釣り人の踏み跡をたどりながら再び川筋に戻ると、そこは両岸から木の枝がオーバーハングした大淵です。ここならあぐりのルアーも勝負になりそうです。まずはエサで試し釣り。すると最深部で大きなアタリ。またしてもアブラハヤです。流しても流してもハヤの入れ食い。

 それまで見学モードだったあぐりが「ちょっとやらして」ってことで、ひと流ししたら、なんとイワナが釣れちゃいました。リリースサイズではありましたが、初めての自然渓流でのイワナに大喜びです。そのあとはまたハヤの入れ食い。結局ルアーはやらずに次の淵に遡行しました。

必釣の淵で
 次の淵は、規模は小さいのですが、どういうわけか木こりはこれまでここで「ほとんど一度も釣れなかったためしがない」というラッキーポイントです。たぶん魚の付き場であるだけでなく、木こりの仕掛けや流し方にもベストマッチしてるのでしょう。意気込んで入魂の振り込みを展開します(^^;
 すると案の定、早速ガクンと大きなアタリが来て、ずっしりと重たい引き。「お! 来たきた! 大きい!」と、上げてみるとウグイ(ハヤ)でした。めげずになおも何度か流してみると、今度はさっきよりも少し小さめの当たりで、17センチくらいのヤマメがかかりました。塩焼きサイズ。ね、釣れるでしょ、ここは(^o^)

最大の大淵
 また少し遡上すると、この支流最大の大場所に着きます。ここはいつでも30センチ級の魚影が見える大きなプールです。でも30センチ級は極端にスレていて釣れません。これまでにエサ、ルアー、毛鉤、ウキ釣りと、いろいろやってみたことがあるのですが、興味を持って寄っては来ても絶対に口を使いません。ただ、20センチクラスは釣れるので期待のポイントではあります。

 ここなら、ルアー投げ放題です。木こりはエサで、あぐりはルアーで、それぞれ狙います。しばらくすると、「きた!」とあぐりの声。あぐりのルアーをヤマメらしい魚が追ってきます。でも、口を使いません。直前でUターンしてしまいます。グラスミノーSS、スプーン、スピナーと、次々チェンジしてみたものの、ついにフッキングには至りませんでした。エサではまたしてもウグイが釣れただけ。お昼近くなったので、納竿としました。
 この淵でウグイを釣り上げたときの動画です。WMVビデオが再生できる方はご覧ください。320KBあります。

あぐり

初めてイワナちゃんを釣りました。ルアーで釣れなかったのは残念。