沖縄の釣り-Vol.2-

日 時

2002年3月上旬(名護11:00〜12:00)(エキスポ港17:00〜18:00) 晴 

場 所

名護ビーチ&エキスポ港(沖縄県)

釣 果

ハララー(7cm前後)×1、アバサー(23cm前後)×3

釣行記

名護ビーチでハララーのひっかけ釣り
 沖縄旅行2日目、レンタカーでホテルを出て名護方面へむかいました。今日の予定は、観光とちょい釣りです。万座毛の絶壁を見物したあと、まさしく「絵葉書級」のビーチが美しいブセナテラスに立ち寄って海中展望塔で沖縄の海中の様子を見物しました。3月のはじめだというのに海の中にはカラフルな魚がうようよいます。 これは釣れそうだ! 木こりの「釣りごころ」が俄然高まります。

 そのまま北上して名護港のあたりで釣り場を探しましたが、なかなかライトタックルでつれそうな場所はありません。 名護市民ビーチの駐車場に車を置いて、海岸を歩いて釣り場をさがしましたが、海岸付近は浅いところが多くて、どうも釣れそうな気配がありません。ゴロタ石の突堤の先端で、しばらくルアーを投げてみましたが反応がありません。

 自転車に乗った地元のおじさんが「こんにちは」と声をかけてきて、「すぐそこに魚の群れいるよ」と教えてくれました。ついていって突堤の根元あたりで「ほら」と指さされた先を見ると、海の中になにか真っ黒なカタマリが見えます。「あれ全部魚だよ」「え!うそ!」「うそじゃねーよ。よく見てみな」と言われてじーっと見ていると、たしかにカタマリの端のほうに魚の影が見えます。「サビキかルアー持ってる?」「小さいルアーなら持ってますけど」「小さいのでいいからルアー投げてみな」「あんな小さな魚がルアーに食いつくんですか?」「いや、群れの中に投げて引けばひっかかるからさ。それに、たまには小魚食いにきた肉食魚が釣れることもあるから、楽しいよ。やってみな」そう言って自転車で帰っていきました。沖縄の釣り人は親切です。

 ところが、木こりが持っているルアーはそれこそ最小サイズのものばかり、一番大きいのでも数センチの数グラムのもので、とても群れまで届きません。どうやったら軽いルアーが遠くに飛ぶか、苦労した末に「サイドハンドキャスト」が効果的であることがわかりました。サイドハンドで群れにルアーをとどかせて、あとは速いピッチで引いてくるだけです。すると、ぶるぶるときて、小さな魚がつれました。隣に来てサビキを投げて引っ掛け釣りをしている釣り人に「この魚、なんていうんですか」と聞いたら「ハララー」だと教えてくれました。他にも「ミジュン」という魚も群れで接岸するのだそうです。また別の地元のおじさんが投網を持ってやってきて、なんとか群れを一網打尽にしようとがんばっていましたが、群れが遠くて届かないようでした。

 しばらく遊んでみたのですが、どうも、「ひっかけ釣り」というのが釈然としません。旅先なので魚はキャッチアンドリリースです。食べるために釣っているわけではないので、そういう意味では「魚が欲しい」わけではなく「釣りたい」のです。となると、やはりひっかけ釣りはあまり釣ってる実感がありません。そこそこで切り上げて、観光に向かいました。

 その後、名護パイナップルパークで沖縄そば食べたりパイナップルの食べ放題、それから「やんばる亜熱帯園」でみごとなヘゴ林などを見て沖縄気分にひたって、さらに北上、釣り場を探しながら世界遺産のひとつでもある「今帰仁城(なきじんじょう)」という城(ぐすく)にも立ち寄って、これまでなじみのなかった沖縄の歴史の一端にも触れました。今帰仁城の城壁は万里の長城のようなみごとな石積みが復元されています。

エキスポ港でアバサー釣り
 夕方に、沖縄海洋博の跡地にあるエキスポ港に行きました。レンタカーはピンクのヴィッツです。エキスポ港は車を岸壁まで乗り入れられますし、足元から深いので釣りになりそうです。海を覗き込むと、なにやらフグっぽい魚が泳いでいる姿が見えます。「フグっぽいのがいるよ」と話をしていると、地元の人らしいテンガロンハットの男性が「あれ、ハリセンボンですよ」と教えてくれました。「あれはねー、犬みたいな魚」「犬?」と聞き返すと「なんにでも興味もってじゃれついてくる」とのこと。よし、釣ってみよう、ということで1/32オンスのジグヘッドにグラスミノーSSをつけて引いてみました。すると魚影がルアーを追って来ます。 「追ってきてる追ってきてる!」一投目から早速魚影がルアーを追いかける姿。でもなかなか食いつきません。男性が「ハリセンボンはあんまり泳ぎが得意じゃないからゆっくり引かないと追いつけないよ」と教えてくれました。沖縄の釣り人は親切です。そこでうんとスローなリトリーブにしてみたら、みごとパクっとくわえてくれました。ぐっとあわせると、ころころしたアバサー(ハリセンボン)があがってきました。まん丸に膨らんでハリを立てるのかと思ったのですが、実際は写真のように頭のハリを何本か立てているだけでした。しかし妙な形の魚だなあ。妙な形ではあるけど、目が大きくてかわいい顔をしています。魚で、これだけかわいい顔をしているのは珍しい。

 あぐりも竿を出したのですが、なれないルアーで苦戦。1匹釣り上げたもののもうちょっとのところでハズれてポチャン。木こりがもう2匹追加したところで日が暮れてきたので、ホテルに帰りました。
 3日目は釣行記のハイライトに突入します。また追ってアップします。

あぐり

ハリセンボン、かわいかったね。ハムスターみたいだった。せっかく釣ったのに記念撮影できなかったのが残念です。