房総半島一周ドライブで立ち寄った「遊び釣りコーナー」

日 時

2002年2月下旬(11:00am〜12:00) 晴れときどき曇り

場 所

太海フラワーセンター(千葉県)

釣 果

ウマヅラハギ(25cm)×4

釣行記

ほんっとひさしぶりの釣行
 きこりとあぐりは房総半島一周のドライブにでかけました。主たる目的は「花摘み」と「磯料理」です。釣りはまあ「通りすがりの漁港でちょっと竿を出してみるか」くらいの感じ。12月から関東の渓流が解禁になる3月ころまでは、釣りを主目的に出かけることはあまりしません。だって寒い時期は釣れないし、サムいし(^^;
 房総半島の南の方なら、真冬でも豆アジくらい釣れるんじゃないのかな、と思っていました。午前中に勝浦近辺でちょっと釣りをして、磯料理を食べて南房で花摘みして帰ってくるという予定で、朝7時ごろに東京を立って湾岸高速を千葉に向かいました。

トホホその1
 穴川あたりで「やっぱり」という感じの渋滞にちょこっとハマって、東金道路で九十九里浜へ。9時過ぎくらいには太平洋を眺めながらの快適なドライブのスタートです。まずは勝浦海中公園の海中展望塔に行って、2月の房総の海に何がいるのか、海の中の様子をのぞいてやろうということになりました。ところが、到着すると「ガケ崩れにより閉館中」の看板。とほほ。
 それじゃあ釣りだということで、興津東港に行って近くの釣り具店で情報収集。若くて感じのいい店員さんでした。「そこの堤防で何か釣れますかね」「そうですねー、あまりおすすめの状態じゃないすねー。まあ、釣れてもメジナのちっちゃいのくらいかな」「とおりすがりなんで、ちょこっと遊べればいいんだけど。小メジナなら釣れる?」「いや、これもあんまり可能性高くないですね。夕方から夜ならこれくらいの(と両手の人差し指を20センチくらいに開いて)アジが釣れるけど。日中ははっきり言って冬の釣りものってないんですよね。」 「このあたり、どこかいいとこないかな?」「どっちのほう行くんスか?」「館山のほう」「じゃあ、天津小湊のほうが魚多いですよ。ともかく海見て様子見てから釣るかどうか決めたほうがいいですよ」と、商売っ気のないアドバイス。いろいろ教えてくれたからコマセブロックの一つでも買おうかと思ったのですが、せっかく現場見てから決めろということなので、礼を言っただけで店を出て、とにかく小湊に向かうことにしました。夏にまた来たら、ここでエサ買います(^^;

トホホその2
 小湊港の左の堤防は広くて先端部まで車が入れます。水はきれいに澄んでいました。停泊している漁船の下に、小さな魚影が見えました。しかし、あまりにも小さな魚影。堤防には先端部分に家族連れが一組いるだけでした。早速声をかけて様子を聞いてみると、小イワシが数匹釣れたとのことでバケツを見せてくれました。「さっき群れが来たときバタバタっと釣れて、すぐ釣れなくなっちゃったんですよ」とお父さん。「これじゃ晩御飯にもならないけど」とお母さん。うーん。ちょっと期待薄かなあ。とほほ。

太海フラワーセンター
 まあ、普通の釣り人ならそれでも小湊港で竿を出してみるところかもしれませんが、そこはあくまで「あそび釣り」を標榜するきこりとあぐりのことです。「釣堀にしとこうか」と軟弱な選択。近くの太海フラワーセンター(別名太海磯釣りセンター)に向かいました。フラワーセンターから岩場のトンネルを抜けると、海水釣堀があります。ポピー満開の花壇に「わー」とか言ってるあぐりの手を引いて早速トンネルをくぐって海側へ、磯釣りセンターに突入しました。
 ここでは鯛やハマチの買取制の釣りもありますが、人気はその名も「遊び釣りコーナー」。キャッチ&リリースでウマヅラハギうじゃうじゃと鯛少々のいる生簀を釣らせるのです。一人500円払って竹竿と冷凍イワシ餌を受け取ります。制限時間は特にないようで、エサがなくなるまで。エサの追加は100円だそうです。エサはアワビの貝殻1杯が一人分です。
 つり始めてみると、これが難しい。エサをハリに刺して放り込むと、ウマヅラ君たちがわーっと殺到て食いつきます。お!っとアワセてもかかりません。よく見ると、ハリの背中側からエサを上手にチュパチュパと吸い取るように食べています。やわらかいイワシ餌では簡単に取られてしまってハリに残りません。苦戦しているとあぐりが初ヒット。
 きこりが「ハリ先甘くてかからないよ」というと、1匹釣ったあぐりは「こっちの竿使う?」と余裕の一言。「いや、ウデでカバーする」
 やがてきこりも初ヒット。ハギ君たちにチュバチュバされても溶けない皮のところとか、頭の固いところとかをうまく利用してハリ付けしないとかからないことがわかりました。 そのうち、エサを沈めずに水面に落としたり上げたりすると、ハギはエサが水中に落ちたわずかな間にあわてて食いつこうとすることに気づきました。上げたり下げたり、上げたり下げたりして、ハギ君たちをいい加減いらいらさせるといいようです。これできこりが2匹を追加しました。これが「カワハギのたたき釣り」に通じる極意なのだなと妙に納得。意外なところで勉強になっちゃいました。
 エサが残り少なくなったころ、エサをルアーのように水中で引くとハギが一生懸命追いかけてきて、止めるとパクっと来ることにも気づきました。これぞ「ストップ&ゴー」の極意。ハリがかりにはいたりませんでしたが、またまた勉強になっちゃいました。
 あぐりを見ると、水面すれすれにエサをぶら下げて振り子のようにぶらぶらさせています。ハギが首振ったり水面から口出して「ちゅばちゅば」と大きな音をさせたりして大騒ぎしてました。

磯料理はあきらめて
 お腹も空いたので太海を後にして磯料理屋をさがしました。しかし、「これ」という店がなかなかみつからず、結局白浜の南房パラダイスのカフェテリアで簡単に食事して、マンゴーとバナナのソフトクリーム食べたり、熱帯の鳥や蝶の放し飼いの温室を見物したり、ふれあい動物園で「ブーイングするラマ」(本当にぶーって言ってました)を見たりして、菜の花の中で記念写真。 その後、館山ファミリーパークでポピーの花摘みをして、磯料理が食べられなかった代わりにカレイの一夜干しとアワビの沖漬けとビールを買って東京に戻りました。日帰りの強行軍でしたが、春先の房総はやっぱりいいですね。

あぐり

もうちょっと暖かくなったらもう一度行こうね。